Null(ヌル)=そこに値がなにもないこと。何ら意味を持つ文字ではないことを示す特殊な文字。ここは"0"ですらない半端なものばかり。
Posted by ino(いの) - 2008.09.17,Wed
幸せは、意外と近くにあるものだ。
(2) トロワの記念日
サーカス生活は水のように、一箇所にとどまることをしない。
キャスリンは、このサーカスに来たときから、ずっとそんな生活を繰り返してきた。
行く先々は、地球だったり、コロニーだったり、行き着く先に終わりはないだろう。
「えっ、今日の食事担当、キャスリン姐さん?!」
サーカス団テントに響く驚愕の声。
「……ああ、そうだ」
しぶしぶ認めるご一同。
「なんちゅー自殺行為を……」
「と、いうか、なんで急に?今日は確かセディのヤツが……」
「それなら、急に変わってくれって……。今日じゃないとダメだと強引に……」
本来今日の食事当番だった青年が、申し訳なさそうに口を挟んだ。
「今日じゃないとダメ?」
怪訝そうに、ピエロ役の一人が首をかしげた。
「今日は、なんかの日だったか?」
思い浮かばない。
誰かの誕生日でもないし、何かの記念日でもない。
何か特別なことがあっただろうか?と皆で首を傾げてみる。
そんな時、
「どうしたんだ?皆して難しい顔をしているな」
「あ、団長」
このサーカスの元締め、団長がそばを通りかかったのだ。
「どうしたも、こうしたも、今日の食事当番キャスリンなんですよ」
「おや、今日はセディじゃなかったかね?」
「それが……」
かくかくしかじか……とりあえずの状況を伝える。
「ああ、なるほど。そういえば……」
団長は、なにか思い当たることがあったのか、口ひげをなで一人で納得した様子だった。
「団長はなにかご存知なんですか?」
団員の一人が、伺いをたててみる。
「いや、なに、もうそんなに時間がたつのかと思ってな……」
ニコニコと、穏やかそうな笑み。
「今日はなにかの日でしたっけ?」
団長の様子に、やはり怪訝そうな皆。
そんな皆に、団長はこう言ったのだ。
「今日は、あいつがこのサーカスに来てちょうど二年目になるんだよ。多分それだろうな」
「あいつ?」
その場にいた団員すべてが、声をそろえた疑問。
あいつとは誰か?
タイミングがいいのか、悪いのか?
「みんな~、ごっはんだよ~ぉ!」
キャスリンの明るい華やいだ声が、テント内に響き渡った。
モーターホームのひとつに、皆が食堂として使っているものがある。
食堂のテーブルいっぱいに並んだ料理の数々。
あのキャスリンが作った……にしては、かなり見目が良い。
「今日は、ちょっと張り切っちゃいました~。どう、いい感じでしょっ」
「あ、ああ、今日は豪華だね。何かあったの?」
恐る恐る、この異様な光景に、背筋に冷たいものを感じずにはいられない。
「あれ、みんなに知らせてなかったっけ?」
知っていたら、皆外食しに出かけていただろう。
「今日はね~……」
皆が知りたかった。
今日という日は、なんという厄日なのだろうか?と。
だが、
「キャスリン、このスープ鍋はどこへ置けばいい?」
「あ、トロワ、そこに鍋敷き置いてあるから、そこにおいてちょうだい」
黒いエプロンを身に付け、両手に料理用ミトンをはめ、大きなスープ鍋を抱えているトロワだった。
そんなこんなで、実際、なぜ今日彼女が料理をしたのか、その謎は明らかにならずじまいだった。
料理は意外に美味かった。
明日の胃腸薬は必須だろうと、皆覚悟の上に食卓に着いたのだったが、取り越し苦労だったようだ。
かなりの量あったはずの料理も、ほとんど皆の胃に収まった。
一番の恐怖であるはずのスープも、それなりに。
「キャスリン、今日の料理はどうしたんだい?ものすごく美味かったよ」
「そうそう、俺もそれ気になってた!」
食事もひと段落つき、デザートのレーズンプティングを切り分けているキャスリンは、その手を休めずに答えた。
「今日は、トロワにいろいろ教えてもらったのよ~。これで『破壊的料理下手~』とか『胃腸薬必須』とか言わせないわよ」
団長に、大きな一切れが乗った皿を渡しながら、えっへんと胸をはった。
「とかなんとか言って、トロワにほとんど作ってもらったんじゃねぇのか?」
「失礼ねぇ!そんなことないわよ、ね、トロワ」
テーブルの片隅で、コーヒーを飲んでいたトロワは、その声に肩をすくめた。
肯定とも、否定とも、どっちにも取れる。
「そんな事言う人には、デザートあげない~!」
「わっ、ごめんごめん、そこをなんとか~」
そっぽを向くキャスリンと、団員たちのやり取りを、トロワはやはり無表情で見ている。
いや、そのわずかな表情の緩みに、団長は気がついていた。
「なぁ、今日はなんかある日だったのか?」
食後の皿洗い。
トロワと一緒に皿を洗っていた青年が、サラダボールを洗いながら聞いてきた。
「団長がさ、『あいつがこのサーカスに来て……』とか言ってたけどよ、あいつって誰だ~って感じだしよ~」
「おそらく、その『あいつ』とは俺のことだろうな」
至極簡潔な返答。
きれいに洗い流された食器を、キュッキュと音を立てながら拭くトロワは、相変わらず無表情だった。
「お前がこのサーカスに来てもうそんなに経つのか?早いもんだな」
「ああ、時が経つのは思ったよりも早い」
以前のトロワとでは、こんな会話を交わすことも出来なかっただろう。
「で、それを記念してってことか?今日のご馳走は」
テーブルの片付けをしていた青年が話に割り込んできた。
「ああ、俺には誕生日というものがない。だから、俺がこのサーカスに来た日が俺の誕生日なんだ、とキャスリンが言った……」
「あれ、お前誕生日なかったのか?」
「俺にはそういう記憶がないんだ。親兄弟の存在も知らないしな」
「……そっか、わりぃ」
「いや、気にするな」
洗い上げたガラス食器をトロワが受け取り次々と拭きあげる。
「俺の誕生日祝いだと、キャスリンが言い張ってな。だが、キャスリンの料理の腕はお世辞にも褒められたものではない」
食器棚にしまいこみながら、淡々と言葉をつむぐトロワに、うんうんと頷く、その場にいる者数名。
「だから、俺が監督をすると言う条件でああなった。キャスリンは言い出したら止められない。無理に止めると反動が怖い」
「トロワにも怖いと思うことがあるんだな」
その言葉に、苦笑する。
「ついでに、俺も少し思うところがあってな」
食器を拭き終え、パタンと食器棚の戸を閉じると、湿った布巾を絞る。
「日ごろ、世話になっている礼をするにはいい機会だと思った」
パンッといい音をたてて、布巾を広げると、洗濯物用のランドリーボックスに放り込んだ。
「俺に、帰る場所をくれた、皆に、感謝したくてな」
そんなトロワの言葉に、トロワの倍以上の年齢はあるだろうと思われる男性が、くしゃりとトロワの髪をかき混ぜた。
「俺たちはおおきなファミリーだもんな。間違いなく、お前はこのサーカスの子だ」
「じゃぁ、俺、トロワの兄貴か?」
「お前は兄貴というよりは親父に近いぜ~」
「おりゃぁ、まだこれでも20代だぜ~」
明るい声。
「……俺には、誕生日はおろか、記念日と言うものは何もない。だから、今日がいいと思ったんだ」
「……そうか、今日はお前の記念日か」
すんっと、鼻をすする音。
「いいな、お前の記念日。来年も忘れないように、カレンダーに赤丸入れとかなくちゃな」
「キャスリンも同じ事を言っていた」
「そうか~?さすがファミリー、考えることも一緒だな~!わははは」
豪快な大笑い。
トロワの髪をかき混ぜたその手は、彼の肩をバンバンたたいた。
「じゃぁ、俺たちファミリーの記念日に、祝い酒だ!トロワ、お前も飲めるだろ~」
青年の一人が、酒の入った大きなボトルを出してくる。
「いや、未成年に酒を飲ませては……」
そう言って明らかに断ろうとする姿勢のトロワの言葉を、皆が口々にさえぎった。
「俺が酒を嗜みはじめたのはお前よりガキの頃だったぜ~」
「そうそう、酒なんて水みたいなもんだよ」
「し、しかし……」
「ま、1杯、2杯ぐらいは大丈夫さ」
今度は宴会にもつれ込みそうな勢い。
「ああっ!みんなダメじゃない!トロワはまだ子供なんだから、お酒はまだダメなのよ!」
そんな時、ちょうど様子を見に来たキャスリンが、テーブルの上のボトルとコップの数々を見つけて抗議の声を上げた。
「まぁまぁ、硬いこと言いなさんなって、ちょっとぐらいいいだろ~」
「だめっ!子供にお酒飲ませちゃダメよ、成長の妨げになるのよ!!」
「子供って、こいつももう17ぐらいになるんだろ?いいじゃねぇか」
「ダメよ!明日も公演あるんだから、二日酔いのピエロなんてシャレにならないわ!!」
「コップ1杯2杯で二日酔いなんぞなるもんか~」
「どうせなら、ジュースにしてよ、もうっ!!」
静かな夜、サーカス一座キャンプの一角に響く賑やかな声。
こうして皆で祝いあえるのも、ファミリーという近しいものたちだからなのだろう。
仲間たちに囲まれて、トロワの生活は大きく変化したといえるだろう。
だが、こういう変化は不愉快じゃない。
幸せは、意外と近くにあるものだ。
The Following Happiness is followed →
---------------------------------------------------
シリーズ一貫してカップリングの気が薄い組み合わせだと小森は思っていたり。
キャスリンとトロワに関しましては、巷で、生き別れの姉弟説がございますが、私は否定派でございます。
計算あわんやん、単純に考えてみても。
しかし、「姉さん」「トロワ」の関係もなかなか捨てがたいんだよな~……と、悩む今日この頃。
この二人では、強烈にラブロマンスを書いてみたい!と野望する小森だったりいたします。
さて、それが日の目を見るのはいつのことか……(そんな消極的でいいのか?!)
サーカス生活は水のように、一箇所にとどまることをしない。
キャスリンは、このサーカスに来たときから、ずっとそんな生活を繰り返してきた。
行く先々は、地球だったり、コロニーだったり、行き着く先に終わりはないだろう。
「えっ、今日の食事担当、キャスリン姐さん?!」
サーカス団テントに響く驚愕の声。
「……ああ、そうだ」
しぶしぶ認めるご一同。
「なんちゅー自殺行為を……」
「と、いうか、なんで急に?今日は確かセディのヤツが……」
「それなら、急に変わってくれって……。今日じゃないとダメだと強引に……」
本来今日の食事当番だった青年が、申し訳なさそうに口を挟んだ。
「今日じゃないとダメ?」
怪訝そうに、ピエロ役の一人が首をかしげた。
「今日は、なんかの日だったか?」
思い浮かばない。
誰かの誕生日でもないし、何かの記念日でもない。
何か特別なことがあっただろうか?と皆で首を傾げてみる。
そんな時、
「どうしたんだ?皆して難しい顔をしているな」
「あ、団長」
このサーカスの元締め、団長がそばを通りかかったのだ。
「どうしたも、こうしたも、今日の食事当番キャスリンなんですよ」
「おや、今日はセディじゃなかったかね?」
「それが……」
かくかくしかじか……とりあえずの状況を伝える。
「ああ、なるほど。そういえば……」
団長は、なにか思い当たることがあったのか、口ひげをなで一人で納得した様子だった。
「団長はなにかご存知なんですか?」
団員の一人が、伺いをたててみる。
「いや、なに、もうそんなに時間がたつのかと思ってな……」
ニコニコと、穏やかそうな笑み。
「今日はなにかの日でしたっけ?」
団長の様子に、やはり怪訝そうな皆。
そんな皆に、団長はこう言ったのだ。
「今日は、あいつがこのサーカスに来てちょうど二年目になるんだよ。多分それだろうな」
「あいつ?」
その場にいた団員すべてが、声をそろえた疑問。
あいつとは誰か?
タイミングがいいのか、悪いのか?
「みんな~、ごっはんだよ~ぉ!」
キャスリンの明るい華やいだ声が、テント内に響き渡った。
モーターホームのひとつに、皆が食堂として使っているものがある。
食堂のテーブルいっぱいに並んだ料理の数々。
あのキャスリンが作った……にしては、かなり見目が良い。
「今日は、ちょっと張り切っちゃいました~。どう、いい感じでしょっ」
「あ、ああ、今日は豪華だね。何かあったの?」
恐る恐る、この異様な光景に、背筋に冷たいものを感じずにはいられない。
「あれ、みんなに知らせてなかったっけ?」
知っていたら、皆外食しに出かけていただろう。
「今日はね~……」
皆が知りたかった。
今日という日は、なんという厄日なのだろうか?と。
だが、
「キャスリン、このスープ鍋はどこへ置けばいい?」
「あ、トロワ、そこに鍋敷き置いてあるから、そこにおいてちょうだい」
黒いエプロンを身に付け、両手に料理用ミトンをはめ、大きなスープ鍋を抱えているトロワだった。
そんなこんなで、実際、なぜ今日彼女が料理をしたのか、その謎は明らかにならずじまいだった。
料理は意外に美味かった。
明日の胃腸薬は必須だろうと、皆覚悟の上に食卓に着いたのだったが、取り越し苦労だったようだ。
かなりの量あったはずの料理も、ほとんど皆の胃に収まった。
一番の恐怖であるはずのスープも、それなりに。
「キャスリン、今日の料理はどうしたんだい?ものすごく美味かったよ」
「そうそう、俺もそれ気になってた!」
食事もひと段落つき、デザートのレーズンプティングを切り分けているキャスリンは、その手を休めずに答えた。
「今日は、トロワにいろいろ教えてもらったのよ~。これで『破壊的料理下手~』とか『胃腸薬必須』とか言わせないわよ」
団長に、大きな一切れが乗った皿を渡しながら、えっへんと胸をはった。
「とかなんとか言って、トロワにほとんど作ってもらったんじゃねぇのか?」
「失礼ねぇ!そんなことないわよ、ね、トロワ」
テーブルの片隅で、コーヒーを飲んでいたトロワは、その声に肩をすくめた。
肯定とも、否定とも、どっちにも取れる。
「そんな事言う人には、デザートあげない~!」
「わっ、ごめんごめん、そこをなんとか~」
そっぽを向くキャスリンと、団員たちのやり取りを、トロワはやはり無表情で見ている。
いや、そのわずかな表情の緩みに、団長は気がついていた。
「なぁ、今日はなんかある日だったのか?」
食後の皿洗い。
トロワと一緒に皿を洗っていた青年が、サラダボールを洗いながら聞いてきた。
「団長がさ、『あいつがこのサーカスに来て……』とか言ってたけどよ、あいつって誰だ~って感じだしよ~」
「おそらく、その『あいつ』とは俺のことだろうな」
至極簡潔な返答。
きれいに洗い流された食器を、キュッキュと音を立てながら拭くトロワは、相変わらず無表情だった。
「お前がこのサーカスに来てもうそんなに経つのか?早いもんだな」
「ああ、時が経つのは思ったよりも早い」
以前のトロワとでは、こんな会話を交わすことも出来なかっただろう。
「で、それを記念してってことか?今日のご馳走は」
テーブルの片付けをしていた青年が話に割り込んできた。
「ああ、俺には誕生日というものがない。だから、俺がこのサーカスに来た日が俺の誕生日なんだ、とキャスリンが言った……」
「あれ、お前誕生日なかったのか?」
「俺にはそういう記憶がないんだ。親兄弟の存在も知らないしな」
「……そっか、わりぃ」
「いや、気にするな」
洗い上げたガラス食器をトロワが受け取り次々と拭きあげる。
「俺の誕生日祝いだと、キャスリンが言い張ってな。だが、キャスリンの料理の腕はお世辞にも褒められたものではない」
食器棚にしまいこみながら、淡々と言葉をつむぐトロワに、うんうんと頷く、その場にいる者数名。
「だから、俺が監督をすると言う条件でああなった。キャスリンは言い出したら止められない。無理に止めると反動が怖い」
「トロワにも怖いと思うことがあるんだな」
その言葉に、苦笑する。
「ついでに、俺も少し思うところがあってな」
食器を拭き終え、パタンと食器棚の戸を閉じると、湿った布巾を絞る。
「日ごろ、世話になっている礼をするにはいい機会だと思った」
パンッといい音をたてて、布巾を広げると、洗濯物用のランドリーボックスに放り込んだ。
「俺に、帰る場所をくれた、皆に、感謝したくてな」
そんなトロワの言葉に、トロワの倍以上の年齢はあるだろうと思われる男性が、くしゃりとトロワの髪をかき混ぜた。
「俺たちはおおきなファミリーだもんな。間違いなく、お前はこのサーカスの子だ」
「じゃぁ、俺、トロワの兄貴か?」
「お前は兄貴というよりは親父に近いぜ~」
「おりゃぁ、まだこれでも20代だぜ~」
明るい声。
「……俺には、誕生日はおろか、記念日と言うものは何もない。だから、今日がいいと思ったんだ」
「……そうか、今日はお前の記念日か」
すんっと、鼻をすする音。
「いいな、お前の記念日。来年も忘れないように、カレンダーに赤丸入れとかなくちゃな」
「キャスリンも同じ事を言っていた」
「そうか~?さすがファミリー、考えることも一緒だな~!わははは」
豪快な大笑い。
トロワの髪をかき混ぜたその手は、彼の肩をバンバンたたいた。
「じゃぁ、俺たちファミリーの記念日に、祝い酒だ!トロワ、お前も飲めるだろ~」
青年の一人が、酒の入った大きなボトルを出してくる。
「いや、未成年に酒を飲ませては……」
そう言って明らかに断ろうとする姿勢のトロワの言葉を、皆が口々にさえぎった。
「俺が酒を嗜みはじめたのはお前よりガキの頃だったぜ~」
「そうそう、酒なんて水みたいなもんだよ」
「し、しかし……」
「ま、1杯、2杯ぐらいは大丈夫さ」
今度は宴会にもつれ込みそうな勢い。
「ああっ!みんなダメじゃない!トロワはまだ子供なんだから、お酒はまだダメなのよ!」
そんな時、ちょうど様子を見に来たキャスリンが、テーブルの上のボトルとコップの数々を見つけて抗議の声を上げた。
「まぁまぁ、硬いこと言いなさんなって、ちょっとぐらいいいだろ~」
「だめっ!子供にお酒飲ませちゃダメよ、成長の妨げになるのよ!!」
「子供って、こいつももう17ぐらいになるんだろ?いいじゃねぇか」
「ダメよ!明日も公演あるんだから、二日酔いのピエロなんてシャレにならないわ!!」
「コップ1杯2杯で二日酔いなんぞなるもんか~」
「どうせなら、ジュースにしてよ、もうっ!!」
静かな夜、サーカス一座キャンプの一角に響く賑やかな声。
こうして皆で祝いあえるのも、ファミリーという近しいものたちだからなのだろう。
仲間たちに囲まれて、トロワの生活は大きく変化したといえるだろう。
だが、こういう変化は不愉快じゃない。
幸せは、意外と近くにあるものだ。
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シリーズ一貫してカップリングの気が薄い組み合わせだと小森は思っていたり。
キャスリンとトロワに関しましては、巷で、生き別れの姉弟説がございますが、私は否定派でございます。
計算あわんやん、単純に考えてみても。
しかし、「姉さん」「トロワ」の関係もなかなか捨てがたいんだよな~……と、悩む今日この頃。
この二人では、強烈にラブロマンスを書いてみたい!と野望する小森だったりいたします。
さて、それが日の目を見るのはいつのことか……(そんな消極的でいいのか?!)
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