Null(ヌル)=そこに値がなにもないこと。何ら意味を持つ文字ではないことを示す特殊な文字。ここは"0"ですらない半端なものばかり。
Posted by ino(いの) - 2008.08.04,Mon
僕のご主人は、オレンジのおねーさん。
青い鎧のおにーさんと、三人で赤い屋根の小さなお家で暮らしてる。
「ポエット、今日は、晩御飯何にしようか?」
「ボクね、ほうれん草とシャリオチーズを炒めたものがいいな!」
「いいね~。じゃぁ、ほうれん草と塩が無いかな~、買いにいこうか」
「ボク、お使いできるよ~!」
「え、でも……」
「大丈夫、大丈夫~、アカデミーのポエッとしたお姉さんの所に行けばいいんでしょ?」
「ポエット、それシャレ?」
「えへへへへ~」
おねーさんのお財布からお金とお買い物リストをもらい、ボク用の小さな買い物籠を背負って「行ってきます」
塩にほうれん草、塩にほうれん草。
おねーさんの作るほうれん草とシャリオチーズの炒め物は美味しいんだ~。
よくお家に来るおにーさんが作ってくれたのをおねーさんが真似したらしいんだって。
おにーさんも幸せものだよね~。
おねーさんみたいな人にご飯作ってもらえるんだもん。
あ、そう考えたら、ボクも幸せものだぁ~。
「あら、エリーのところのちびちゃんじゃない?」
酒場の近くで踊り子のお姉さん。
「ちびじゃない~。ポエットって名前があるの~」
「はいはい(^^)」
この人は、いつでもボクを「ちびちゃん」って呼ぶ。
これもそれも、おにーさんがボクのことを「ちびすけ」って呼ぶからだ。
アカデミーの玄関ホールは大きい。
「あなた確か、エリーのところの妖精ね」
目的のカウンターの近くに、ピンク色のお姉さん。
「え~と、アイゼルお姉さん、ノルディスお兄さん、こんにちわ~」
ぺこりとひとつご挨拶。
「はい、こんにちわ」
黄土色のお兄さんがボクをカウンターから上が覗けるように抱っこしてくれた。
「ポエット、今日はエリーのお使いかしら?」
「うん、今日の晩御飯はほうれん草とシャリオチーズの炒め物なの。ボクはお使いなの」
「へぇ、晩御飯の材料ねぇ……」
ザールブルグ広しと言えど、アカデミーの購買で晩御飯の材料を調達するのはエリーだけかもしれない。
「ごめんくださいな~、ルイーゼさん居るかしら?」
チーンと、カウンターのベルをアイゼルお姉さんが押してくれると、棚の向こうから水色のお姉さん。
「はいはい~。あら、今日はかわいいお客様ね~」
多分、うちのおねーさんよりもこのお姉さんの方が天然ボケだよね。
「これ、くださ~い」
ノルディスお兄さんに抱っこしてもらった状態で、おねーさんから預かったメモをルイーゼお姉さんに渡す。
「ほうれん草3束と、塩を1つね。ちょっと待っててね~」
ごそごそと、棚の上から紙袋にほうれん草と塩の袋をまとめてくれた。
持ってきたお金を渡すと、おつりが数枚。
「あれぇ?このお金、金ピカだね」
おつりを抱っこしてくれていたノルディスお兄さんに見せる。
「あ、これシグザール金貨」
「それなら、これ返さなきゃ。おつりでシグザール金貨をもらったときは、ちゃんとお姉さんに言わないとだめって」
「エリーにしては、意外とちゃんとした教育してあるわね」
それ、おねーさんが聞いたら怒るよ~。
「ルイーゼお姉さん、これおつりじゃないでしょ?」
シグザール金貨をルイーゼお姉さんに見せる。
お姉さんはずいーっとボクの手のひらに目を近づけて金貨とあと数センチってところでようやく気がついたようだ。
「あらあら、ごめんなさいね~。私ったらついうっかりしちゃって……」
「ネコババしちゃだめって、おねーさんに言われてるんだ」
手のひらのシグザール金貨とちゃんとしたおつりとをとりかえっこ。
ノルディスお兄さんがボクを床に下ろしてくれて、アイゼルお姉さんがカウンターの上の荷物を渡してくれた。
「買い物籠にちゃんと入れなさい。途中で落としちゃだめよ」
「大丈夫だよ~、ボク子供じゃないもん」
「なによ、十分に子供よ」
「まぁまぁ、二人とも」
なんだかんだと、背中の買い物籠にアイゼルお姉さんは紙袋を入れてくれた。
「あら、あなたたち……」
そんな僕たちを見て、ルイーゼお姉さんが微笑んだ。
「そうしてると、なんだかパパとママに小さい子供って感じね?」
あとには二人そろって真っ赤になった未来の若夫婦一組。
アカデミーを出て、飛翔亭の近くまで来ると、見慣れた背の高いおにーさん。
「おに~さんっ」
「お、ちびすけ、お使いか?」
「そういうおにーさんは、飛翔亭にお使い?」
「ま、そういうことだ」
「じゃぁ、ボクとおそろいだね~」
「おう、これを飛翔亭の掲示板に貼ってくりゃ今日の仕事は終わりだ。すぐに済むから、一緒に帰るか?」
「うんっ、肩車して~」
おにーさんの肩はとても高いんだ。
ボクのとっておきの特等席。
ひょいっとおにーさんの肩に乗せてもらって飛翔亭に入ると、軽快な音楽に、カウンターにはディオおじさんと、緑のお兄さん。
「よう、ダグラス。今日は子連れか」
「ルーウェン、子連れ言うなって」
「ハハハ、事実だろう」
「こ~ら、ルーウェン~。いくら事実だからって、ダグちゃんからかっちゃダァメ~よ~」
「お前もな、ロマージュ」
二人して、笑っている。
「ほれ。小さなお客におごりだ」
笑っている二人を横目に、ディオはオレンジジュースの入ったコップをポエットに差し出した。
「わぁ~、ボクもらっちゃっていいの?」
ダグラスの肩の上、両手でオレンジ色のグラスを持たせてもらう。
「悪いな、ディオ。ほれ、ちびすけもちゃんとお礼言っとけよ?」
「うんっ、ありがとう~、ディオおじさん」
そんなおにーさんに、にやりと踊り子のお姉さんが一言。
「あらあら、ダグちゃん、なんだかんだ言って、いっちょまえにパパやってるじゃな~い」
飛翔亭に、にぎやかな爆笑の声が響いた。
「おかえり~。あれ、ダグラスもいっしょだったんだ」
赤い屋根のおうちに戻ってくれば、おねーさんの声。
「うん、飛翔亭の前から一緒に帰ってきたの~。はい、お使いできたよ~」
ダグラスの肩の上から、駆け寄ってきたエリーに買い物籠を渡す。
「はい、よくできました。うん、ちゃんと買えてるね」
買い物籠の中をチェック。
エリーの手元を覘いたダグラスが、
「ほうれん草に、塩……今日はあれか?」
「うん。ダグラスに教えてもらったあれだよ」
「ボクが食べたいって、言ったんだよ~」
「二人とも、おなかすいたでしょ?急いで作るね~」
ダグラスの肩から飛び降りたポエットは、チョコチョコとキッチンに向かうエリーの後を付いていく。
「なぁ、俺が作ったほうが早くないか~?」
冗談交じりに声かけると、キッチンからちょっと怒った声。
「そんなことないもんっ!」
「おねーさん、フライパン煙出てるよ~」
「キャーッ、熱しすぎちゃってる~!!」
やはり、交代したほうがいいのでは?などと一抹の不安を感じずにはいられないダグラスだった。
晩ご飯はほうれん草とシャリオチーズの炒め物に、具沢山の野菜スープ、軽く温めたパンにデザートはチーズケーキ。
お腹いっぱいになったら、おにーさんと一緒にお風呂に入って、お布団に入っておねーさんに「おやすみなさい」
また明日、朝起きたら、いつもボクの両側で寝ているおにーさんとおねーさんに「おはよう」
そして、今日もボクの毎日がはじまるんだよ。
---------------------------------------------------
ダグエリジュニアじゃなくて、住み込み弟子。(妖精さん)
ジュニア登場になるにはもう少し時間が要りそうです。(爆)
とりあえず、妖精さん相手に、ダグエリ二人で子育て疑似体験みたいなもんかな?
エリーさん、料理下手でしょうかね~?
ダグラスはそつなくこなしそうだけど。(笑)
この場合、「きみとあなた」と言うのは、それぞれのカップリングと言うか、その場でいらっしゃるお二人って事です。
だから、ダグラスとエリー限定ってわけじゃないの。
自分でも、なかなかわかりにくいタイトルにしちまった~とちょびっと後悔。
でも、他にいいタイトル思いつかない…。(汗)
青い鎧のおにーさんと、三人で赤い屋根の小さなお家で暮らしてる。
「ポエット、今日は、晩御飯何にしようか?」
「ボクね、ほうれん草とシャリオチーズを炒めたものがいいな!」
「いいね~。じゃぁ、ほうれん草と塩が無いかな~、買いにいこうか」
「ボク、お使いできるよ~!」
「え、でも……」
「大丈夫、大丈夫~、アカデミーのポエッとしたお姉さんの所に行けばいいんでしょ?」
「ポエット、それシャレ?」
「えへへへへ~」
おねーさんのお財布からお金とお買い物リストをもらい、ボク用の小さな買い物籠を背負って「行ってきます」
塩にほうれん草、塩にほうれん草。
おねーさんの作るほうれん草とシャリオチーズの炒め物は美味しいんだ~。
よくお家に来るおにーさんが作ってくれたのをおねーさんが真似したらしいんだって。
おにーさんも幸せものだよね~。
おねーさんみたいな人にご飯作ってもらえるんだもん。
あ、そう考えたら、ボクも幸せものだぁ~。
「あら、エリーのところのちびちゃんじゃない?」
酒場の近くで踊り子のお姉さん。
「ちびじゃない~。ポエットって名前があるの~」
「はいはい(^^)」
この人は、いつでもボクを「ちびちゃん」って呼ぶ。
これもそれも、おにーさんがボクのことを「ちびすけ」って呼ぶからだ。
アカデミーの玄関ホールは大きい。
「あなた確か、エリーのところの妖精ね」
目的のカウンターの近くに、ピンク色のお姉さん。
「え~と、アイゼルお姉さん、ノルディスお兄さん、こんにちわ~」
ぺこりとひとつご挨拶。
「はい、こんにちわ」
黄土色のお兄さんがボクをカウンターから上が覗けるように抱っこしてくれた。
「ポエット、今日はエリーのお使いかしら?」
「うん、今日の晩御飯はほうれん草とシャリオチーズの炒め物なの。ボクはお使いなの」
「へぇ、晩御飯の材料ねぇ……」
ザールブルグ広しと言えど、アカデミーの購買で晩御飯の材料を調達するのはエリーだけかもしれない。
「ごめんくださいな~、ルイーゼさん居るかしら?」
チーンと、カウンターのベルをアイゼルお姉さんが押してくれると、棚の向こうから水色のお姉さん。
「はいはい~。あら、今日はかわいいお客様ね~」
多分、うちのおねーさんよりもこのお姉さんの方が天然ボケだよね。
「これ、くださ~い」
ノルディスお兄さんに抱っこしてもらった状態で、おねーさんから預かったメモをルイーゼお姉さんに渡す。
「ほうれん草3束と、塩を1つね。ちょっと待っててね~」
ごそごそと、棚の上から紙袋にほうれん草と塩の袋をまとめてくれた。
持ってきたお金を渡すと、おつりが数枚。
「あれぇ?このお金、金ピカだね」
おつりを抱っこしてくれていたノルディスお兄さんに見せる。
「あ、これシグザール金貨」
「それなら、これ返さなきゃ。おつりでシグザール金貨をもらったときは、ちゃんとお姉さんに言わないとだめって」
「エリーにしては、意外とちゃんとした教育してあるわね」
それ、おねーさんが聞いたら怒るよ~。
「ルイーゼお姉さん、これおつりじゃないでしょ?」
シグザール金貨をルイーゼお姉さんに見せる。
お姉さんはずいーっとボクの手のひらに目を近づけて金貨とあと数センチってところでようやく気がついたようだ。
「あらあら、ごめんなさいね~。私ったらついうっかりしちゃって……」
「ネコババしちゃだめって、おねーさんに言われてるんだ」
手のひらのシグザール金貨とちゃんとしたおつりとをとりかえっこ。
ノルディスお兄さんがボクを床に下ろしてくれて、アイゼルお姉さんがカウンターの上の荷物を渡してくれた。
「買い物籠にちゃんと入れなさい。途中で落としちゃだめよ」
「大丈夫だよ~、ボク子供じゃないもん」
「なによ、十分に子供よ」
「まぁまぁ、二人とも」
なんだかんだと、背中の買い物籠にアイゼルお姉さんは紙袋を入れてくれた。
「あら、あなたたち……」
そんな僕たちを見て、ルイーゼお姉さんが微笑んだ。
「そうしてると、なんだかパパとママに小さい子供って感じね?」
あとには二人そろって真っ赤になった未来の若夫婦一組。
アカデミーを出て、飛翔亭の近くまで来ると、見慣れた背の高いおにーさん。
「おに~さんっ」
「お、ちびすけ、お使いか?」
「そういうおにーさんは、飛翔亭にお使い?」
「ま、そういうことだ」
「じゃぁ、ボクとおそろいだね~」
「おう、これを飛翔亭の掲示板に貼ってくりゃ今日の仕事は終わりだ。すぐに済むから、一緒に帰るか?」
「うんっ、肩車して~」
おにーさんの肩はとても高いんだ。
ボクのとっておきの特等席。
ひょいっとおにーさんの肩に乗せてもらって飛翔亭に入ると、軽快な音楽に、カウンターにはディオおじさんと、緑のお兄さん。
「よう、ダグラス。今日は子連れか」
「ルーウェン、子連れ言うなって」
「ハハハ、事実だろう」
「こ~ら、ルーウェン~。いくら事実だからって、ダグちゃんからかっちゃダァメ~よ~」
「お前もな、ロマージュ」
二人して、笑っている。
「ほれ。小さなお客におごりだ」
笑っている二人を横目に、ディオはオレンジジュースの入ったコップをポエットに差し出した。
「わぁ~、ボクもらっちゃっていいの?」
ダグラスの肩の上、両手でオレンジ色のグラスを持たせてもらう。
「悪いな、ディオ。ほれ、ちびすけもちゃんとお礼言っとけよ?」
「うんっ、ありがとう~、ディオおじさん」
そんなおにーさんに、にやりと踊り子のお姉さんが一言。
「あらあら、ダグちゃん、なんだかんだ言って、いっちょまえにパパやってるじゃな~い」
飛翔亭に、にぎやかな爆笑の声が響いた。
「おかえり~。あれ、ダグラスもいっしょだったんだ」
赤い屋根のおうちに戻ってくれば、おねーさんの声。
「うん、飛翔亭の前から一緒に帰ってきたの~。はい、お使いできたよ~」
ダグラスの肩の上から、駆け寄ってきたエリーに買い物籠を渡す。
「はい、よくできました。うん、ちゃんと買えてるね」
買い物籠の中をチェック。
エリーの手元を覘いたダグラスが、
「ほうれん草に、塩……今日はあれか?」
「うん。ダグラスに教えてもらったあれだよ」
「ボクが食べたいって、言ったんだよ~」
「二人とも、おなかすいたでしょ?急いで作るね~」
ダグラスの肩から飛び降りたポエットは、チョコチョコとキッチンに向かうエリーの後を付いていく。
「なぁ、俺が作ったほうが早くないか~?」
冗談交じりに声かけると、キッチンからちょっと怒った声。
「そんなことないもんっ!」
「おねーさん、フライパン煙出てるよ~」
「キャーッ、熱しすぎちゃってる~!!」
やはり、交代したほうがいいのでは?などと一抹の不安を感じずにはいられないダグラスだった。
晩ご飯はほうれん草とシャリオチーズの炒め物に、具沢山の野菜スープ、軽く温めたパンにデザートはチーズケーキ。
お腹いっぱいになったら、おにーさんと一緒にお風呂に入って、お布団に入っておねーさんに「おやすみなさい」
また明日、朝起きたら、いつもボクの両側で寝ているおにーさんとおねーさんに「おはよう」
そして、今日もボクの毎日がはじまるんだよ。
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ダグエリジュニアじゃなくて、住み込み弟子。(妖精さん)
ジュニア登場になるにはもう少し時間が要りそうです。(爆)
とりあえず、妖精さん相手に、ダグエリ二人で子育て疑似体験みたいなもんかな?
エリーさん、料理下手でしょうかね~?
ダグラスはそつなくこなしそうだけど。(笑)
この場合、「きみとあなた」と言うのは、それぞれのカップリングと言うか、その場でいらっしゃるお二人って事です。
だから、ダグラスとエリー限定ってわけじゃないの。
自分でも、なかなかわかりにくいタイトルにしちまった~とちょびっと後悔。
でも、他にいいタイトル思いつかない…。(汗)
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