Null(ヌル)=そこに値がなにもないこと。何ら意味を持つ文字ではないことを示す特殊な文字。ここは"0"ですらない半端なものばかり。
Posted by ino(いの) - 2008.09.17,Wed
幸せは、意外と近くにあるものだ。
(6) あるプリベンター職員の憂鬱……
最近の日常。
任務で明け暮れて、まともに帰宅していないこと。
元々、そんなに家庭的でもなかったけれど、外食ばかりの生活。
毎日あくせく走り回って、任務任務任務……。
趣味を楽しむ時間なんて、最後に取ったのはいつのことだったかしら?
でも、後悔なんてしていない。
自分が出来ることだから。
自分で選んだことだから。
自分が、今、望むことへの近道だから。
「な~んて、カッコつけてみても、私じゃ様になんないかしらね~」
ペンを置き、パタンとピンクの小花模様がプリントされた手帳を閉じて、小さなため息。
つぶやいてみても、別に返答が返ってくるわけでなし。
正直言って、不満を感じないことはないし、愚痴もでる。
でも、ウソはついていない。
自分が望むことを、かなえる為に、自分が出来ることを精一杯。
だから、毎日が充実していると感じられる。
そりゃぁ、仕事上の都合で、忙しいもんだから、目新しい出来事があるわけではない。
何よりも、潤いが少ない。
「……この仕事に新しい出会いをもとめてどうすんのよ、私ったら」
プリベンターという特性上、新しい出会いに関する確立は、あの低いで有名な警察官よりもさらに低いと言えるだろう。
「まぁ、潤いが無いってわけでもないけどね~……」
めぼしいものはすでに彼女持ち、もしくはすでにリザーブされているようなものだ。
自分より、女っ気のないノインでさえ、ミリアルドがいる。
「あの子達でさえ、最近色気づいてきちゃって……」
あの子達というのは、そう、あの子達。
常勤・非常勤含め、取り扱い注意の5人組。
「……今夜は、ヒイロとリリーナがデートだったかしらね……」
昨日はカトルとドロシーが一緒にランチをとシャレ込んでいたし、明日はデュオが一日デートと休暇を取っている。
壁の出勤表がしっかりとそれを物語っていた。
「しかし……」
その視線の先には、にぎやかな取り扱い注意人物5人衆+赤毛の小さな女の子。
「にぎやかよね~……」
今の5人の任務は報告書作成というデスクワーク&マリーメイアの子守だった。
実際、子守を任されていたのは五飛だったのだが……。
レディも、いろいろと忙しすぎるのだろう。
さながらここは託児所、気分は保母さんと言うところだろうか?
などと思っていることを6人が知ったら、怒りそうだが。
そんな時、
「あ、殴った……」
ちょうど、ヒイロにちょっかい出したデュオに、ゴンと一発。
にぎやかさはさらに増す。
「うわ~、ヒイロがいじめた~!」
「うるさいぞ、デュオ」
「わ~、ひでぇ、五飛まで~」
「よしよし、いい子いい子、デュオ」
「カトル、甘やかすという行為は、教育上あまり良くない」
「そうだっけ?」
「ガキ扱いするんじゃねぇ!!」
「十分ガキじゃないか」
「子供ですわね……」
「ホントのガキに言われたくねぇ!」
「ほらほら、ケンカしないで」
「サリィ姐さ~ん、みんながいじめる~」
「はい、はい」
騒々しい光景を眺めながら、彼女は今日も穏やかな微笑をうかべた。
誰にも真似できない、彼女だから持ちえる、そんな優しい微笑だった。
そんな彼女にも、ようやく、春の足音は近づいてきている。
そんな彼女だから、訪れる季節は祝福の色だろう。
幸せは、意外と近くにあるものだ。
The Following Happiness is followed →
---------------------------------------------------
お次は、 サリィ姐さん でした~。
え~、五飛×妹蘭の話のあとがきでも書きましたが、小森の中で、サリィはGチーム男女問わずみんなのお姉さんというか、母性の象徴というか、そんな印象が強いです。
だから、カップリングとして連想しにくいというか、みんなのおかんでいてくれ!という小森の偏見というか……。(^^;
つーか、5人とマリーメイア、これでいいのか……?(汗)
最近の日常。
任務で明け暮れて、まともに帰宅していないこと。
元々、そんなに家庭的でもなかったけれど、外食ばかりの生活。
毎日あくせく走り回って、任務任務任務……。
趣味を楽しむ時間なんて、最後に取ったのはいつのことだったかしら?
でも、後悔なんてしていない。
自分が出来ることだから。
自分で選んだことだから。
自分が、今、望むことへの近道だから。
「な~んて、カッコつけてみても、私じゃ様になんないかしらね~」
ペンを置き、パタンとピンクの小花模様がプリントされた手帳を閉じて、小さなため息。
つぶやいてみても、別に返答が返ってくるわけでなし。
正直言って、不満を感じないことはないし、愚痴もでる。
でも、ウソはついていない。
自分が望むことを、かなえる為に、自分が出来ることを精一杯。
だから、毎日が充実していると感じられる。
そりゃぁ、仕事上の都合で、忙しいもんだから、目新しい出来事があるわけではない。
何よりも、潤いが少ない。
「……この仕事に新しい出会いをもとめてどうすんのよ、私ったら」
プリベンターという特性上、新しい出会いに関する確立は、あの低いで有名な警察官よりもさらに低いと言えるだろう。
「まぁ、潤いが無いってわけでもないけどね~……」
めぼしいものはすでに彼女持ち、もしくはすでにリザーブされているようなものだ。
自分より、女っ気のないノインでさえ、ミリアルドがいる。
「あの子達でさえ、最近色気づいてきちゃって……」
あの子達というのは、そう、あの子達。
常勤・非常勤含め、取り扱い注意の5人組。
「……今夜は、ヒイロとリリーナがデートだったかしらね……」
昨日はカトルとドロシーが一緒にランチをとシャレ込んでいたし、明日はデュオが一日デートと休暇を取っている。
壁の出勤表がしっかりとそれを物語っていた。
「しかし……」
その視線の先には、にぎやかな取り扱い注意人物5人衆+赤毛の小さな女の子。
「にぎやかよね~……」
今の5人の任務は報告書作成というデスクワーク&マリーメイアの子守だった。
実際、子守を任されていたのは五飛だったのだが……。
レディも、いろいろと忙しすぎるのだろう。
さながらここは託児所、気分は保母さんと言うところだろうか?
などと思っていることを6人が知ったら、怒りそうだが。
そんな時、
「あ、殴った……」
ちょうど、ヒイロにちょっかい出したデュオに、ゴンと一発。
にぎやかさはさらに増す。
「うわ~、ヒイロがいじめた~!」
「うるさいぞ、デュオ」
「わ~、ひでぇ、五飛まで~」
「よしよし、いい子いい子、デュオ」
「カトル、甘やかすという行為は、教育上あまり良くない」
「そうだっけ?」
「ガキ扱いするんじゃねぇ!!」
「十分ガキじゃないか」
「子供ですわね……」
「ホントのガキに言われたくねぇ!」
「ほらほら、ケンカしないで」
「サリィ姐さ~ん、みんながいじめる~」
「はい、はい」
騒々しい光景を眺めながら、彼女は今日も穏やかな微笑をうかべた。
誰にも真似できない、彼女だから持ちえる、そんな優しい微笑だった。
そんな彼女にも、ようやく、春の足音は近づいてきている。
そんな彼女だから、訪れる季節は祝福の色だろう。
幸せは、意外と近くにあるものだ。
The Following Happiness is followed →
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お次は、 サリィ姐さん でした~。
え~、五飛×妹蘭の話のあとがきでも書きましたが、小森の中で、サリィはGチーム男女問わずみんなのお姉さんというか、母性の象徴というか、そんな印象が強いです。
だから、カップリングとして連想しにくいというか、みんなのおかんでいてくれ!という小森の偏見というか……。(^^;
つーか、5人とマリーメイア、これでいいのか……?(汗)
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